コラム

【魂のゴルフ】~ 成熟したゴルフは真の豊かさをもたらす 〜 第7回 下手でも勝てたエピソード

2016.10.15

大学1年生で日本大学理工学部ゴルフ部に入部した私は、まだ初心者で100超えが普通の状態でした。スイングもオーバースイングの酷いカット打ちで、ボールはバナナの様に右に曲がってOBゾーンへ吸い込まれてばかりでした。

それにも関わらず、2年次の11月に行われる関東理工学ゴルフリーグ新人戦で、団体優勝せよというのが部の至上命令でした。同リーグは大学からゴルフを始めた人が多く、レベルは高くありませんでした。しかし、高校のゴルフ部出身者もいて、70台でラウンドしないと優勝は望めませんでした。しかも会場は7000ヤードの長いコースでした。

先ず私が行ったのは、自分が真っ直ぐ打てるショットとその距離の把握でした。その結果、スリークオーターショットで、ドライバー200ヤード、アイアン最大160ヤードが限界と知りました。その条件で70台後半を狙うには、4~5ヶ所ある距離の長いホールをボギーで凌ぎ、あとはヨセワン狙いで、30ヤード以内を確実にワンパット圏内に寄せ、それを絶対に沈めるしかないと考えました。

それからというもの、30ヤード以内のアプローチとショートパットを毎日3時間以上練習しました。アパートのキッチンはパット練習場、6畳の部屋はアプローチ練習場に改装し、時間が空けば練習をしていた記憶があります。

試合当日は、同伴者が300ヤードドライブを放ち、悔しい気持ちも起きましたが、それを見ぬ振りをして、自分のゴルフに徹しました。その結果、主要選手が崩れた事もあり、個人優勝と団体優勝の両方を掴む事ができたのです。

勝因は自らの現実を見つめ、実現可能な戦略を定め、それを達成するためのトレーニングをし、周囲に揺らがずそれを徹底した事でしょう。

私の社長室には、その時頂いた四半世紀前のトロフィーとウイニングボールが飾ってありますが、あの時の真摯さや謙虚さを思い出させてくれるのに役だっております。 。

ビジネスサポートながの 2016年10月号より
文責 古木惣一郎