コラム

【魂のゴルフ】~ 成熟したゴルフは真の豊かさをもたらす 〜 第9回 罪深いスロープレー

2016.12.18

ゴルフにおいて最も大きい問題のひとつに“スロープレー”があります。直後の組を苛立たせることはもちろん、後ろに続くすべての組のプレーを停滞させ、その貴重な時間を奪うからです。秋以降は後半の組が日没までにラウンドを終了出来なくなってしまうケースもあります。そこに思いが至れば、“スロープレー”がいかに罪深いかは、容易に理解出来るはずです。

そもそもゴルフ規則には『プレーヤーは適切なペースでプレーすべきである』と規定されております。その目安はハーフ2時間であり、一般的に2時間15分を越えると“スロープレー”と見なされます。

しかし、昨今のセルフ化の影響もあり、スロープレーヤーの数が年々増えているのが実態です。ハーフ3時間以上という酷い例もあり、ゴルフ場運営自体に支障を来す事例も頻発する様になりました。

プロの世界は更に酷く、自分のプレーのために、確信犯的にスロープレーがなされています。ルールを司るR&Aが本年5月に『プレーペースにおけるマニュアル』を発行したり、JLPAGAが一打に要する時間を50秒以内と定めた事は、スロープレーの防止が世界的課題であることの証左といえましょう。

この“スロープレー”撲滅のために、真っ先に必要となるのは、ハーフ2時間以内にラウンドしよう、前の組との間隔を空けないように気を付けようという意識です。

しかし、意識だけでそれを実現するのは無理難題といえるでしょう。そこで、適切なペースでプレーする事のできる、“ラウンド能力”即ち、①(できるだけの)早歩き、②気配り・目配り、③手順・段取の3つのスキルを磨く事が求められるのです。

ゴルフの精神の大きな支柱に“思いやり”があります。周囲に迷惑を掛けないスマートなプレーが、ゴルファーとしての最低条件です。自分に有利になれば、他の人の迷惑を顧みない様なゴルファーは、例え世界のトッププロであろうと、フェアウェイを歩く資格はないと言えましょう。

ビジネスサポートながの 2016年12月号より
文責 古木惣一郎